【作曲家】すぎやまこういち先生追悼

1986年、この記事上の画像の容量よりも小さいたった512キロビット（64キロバイト）という容量のロムの中に、
壮大な冒険をなんとか入るようにギリギリまで削って削って削りまくって、そしてちょっと削り過ぎたRPGが書き込まれました。
名作RPG「ドラゴンクエスト」の誕生です。

BGMは作曲家すぎやまこういち先生が担当し、先生の険しい冒険もスタートしたのです。
ロムの容量やハードの性能による制限があるため、少ない小節と少ない音数で耳に残りつつ退屈しない曲を作らなければなりませんでした。
そして出来上がった曲はよく練られたバロック調のBGMで、多くのプレイヤーの心を掴みつつ感動のエンディングまで導いてくれました。
この頃のエピソードは今では語り草となっています。

あれから35年、「にじのしずく」の如く美しい数々の名曲を書き上げた先生はそして伝説へ…
記憶に新しい東京オリンピック入場行進で流れたドラゴンクエスト「序曲：ロトのテーマ」なども含め多くの感動をありがとうございます。

今「ドラゴンクエスト」に導かれし者たちは過ぎ去りし時を求めて、また新たに「ぼうけんのしょ」を書き上げているのかもしれない。
みなさんももう一度、すぎやまこういち先生の曲と共に再び壮大な冒険へと旅立ってはいかがでしょうか？