マイナーゲーム機好きSのレゲー話 | 三十路のエキサイティングホビーマシン!PCエンジン特集【後編】
昨年30周年を迎えた家庭用8ビットゲーム機の最高峰「PCエンジン」。
時代の先を行ってたゲームハードの名機「PCエンジン」を振り返ってまいりましたが、
後編では世界初の家庭用CD-ROMゲーム機としての進化について紹介していきます。
⇒前編はこちらから!
★世界初CD-ROMゲーム機へと進化!
初代PCエンジン本体とCD-ROMプレイヤーの合体は当時よく理解していませんでしたが、
未来的なインパクトがすごかったですね。
当時ロムカセットだと容量の限界がありましたが、
CDだと540メガあるのでほぼ使い放題なところに大きなメリットがありました。
CDを活かした喋りまくるビジュアルシーンは当時けっこう衝撃的でしたね。
ローンチタイトルは「No・Ri・Ko」(のりピーではない誰やねん)と
「ファイティング・ストリート」(ストリート・ファイターの移植)でした。
「No・Ri・Ko」は小川範子ファンしか楽しめないアドベンチャーゲーム。
そして「ファイティング・ストリート」は初代「ストリート・ファイター」でありますが、
ローディングが長いのと技が出にくいので発売当時購入した人はどう思ったでしょうか?
1991年に「システムカード」が「スーパーシステムカード」になってから
バッファRAMが0.5メガから2メガと4倍になったため
ローディング回数が減り快適にプレイできるようになり、表現出来る幅も広がりました。
「天外魔境2」「スプリガン mark2」「スナッチャー」「超兄貴」など名作が次々と登場し、
スーファミなんかやってる場合ではありませんでした。
一部のゲームではビジュアルシーン、BGM、声優陣によるボイスがとんでもなく豪華で今でも驚きます。
CD-ROM2で出来ることはやっぱ魅力的でしたね。
CD-ROM2が無かったら「セガサターン」「プレイステーション」は存在しただろうか?
「スーパーシステムカード」より一足先に発売された「PCエンジンDuo」は
5万円以上する高額な価格でしたが名ハードでした。
私はこれをなんとかお年玉で中古でしたが手にいれました。
PCエンジンDuoは2回マイナーチェンジを行っており、
「Duo-R」の次に発売された「Duo-RX」はデータ読み込み速度が速くなっているので
今「Duo」の入手を考えてる方はそちらを狙ってみてはどうでしょう?
PCエンジンDuo-RX
★革命か?延命か?アーケードカードの爆誕!
1994年に「スーパーシステムカード」のさらに上を行く「アーケードカード」が誕生しました。
バッファRAMが2メガから一気に9倍の18メガです!
当時流行ってたSNKの格闘ゲームの移植をするために作られたと思われる
このカードによってPCエンジンの限界は大きく超えました。
「ストII」移植合戦はスーファミの圧勝で終わりましたが、
SNKの格ゲー「餓狼伝説2」「龍虎の拳」「ワールドヒーローズ2」の移植度は
PCエンジン版がズバ抜けて高かったです。
グラフィックは並べて比べない限りアーケードと思える出来で、
BGMはCD-DA用にアレンジされててそこもクオリティが凄く高かったです。
しかしCD-ROMドライブの読み込みの遅さが足を引っ張ってたことで短命に終わりました。
本家ネオジオCDもドライブが遅くて短命でしたね。
一部のソフトでは恩恵を受けることが出来たので悪いことばかりではなかったです。
「アーケードカード対応」と書かれてるソフトはロード回数の軽減、
音源がCD-DAに変わる、アニメーションが追加される等の変化が出ます。
「エメラルドドラゴン」「ブランディッシュ」「3×3EYES〜三只眼変成〜」などなど
専用ソフトよりも多く出ています。
【PCエンジン】アーケードカード関連商品一覧
PCエンジンで一番残念だったことは、
発売が期待されていた「天外魔境III NAMIDA」が発売中止になったことです。
「天外魔境III NAMIDA」はPC-FXに移して発売される予定になったのですが、
ハードが売れな過ぎてまたも発売中止。
結局2005年にPS2で発売されましたがファンをがっかりさせる出来でした。
PC-FXは最初からズッコケルのを誰が見ても分かっていたので
「天外魔境III NAMIDA」はPCエンジンで出すべきでしたね。
当時は次から次へといろんなハードが登場し追い続けるのに必死でしたが、
その中で一番思い入れがあるのはやっぱPCエンジンです。
自分が求めているゲームがここにたくさんありましたし、
CD-ROMの可能性を実感できたことが大きいです。
最後にお伝えしておきたいことは、CDには「半永久的」という曖昧な保存期間がありますが
実は古いCD-ROM2は寿命を迎えつつあります。
もしCD-ROM2でまだプレイしてないゲーム、
もう一度プレイしたいゲームがあるなら今のうちかもしれません。
感動はまだそこに残っているかと思います。
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