マイナーゲーム機好きSのレゲー話 | 穴があったら落ちてみたい！名作レトロ洋ゲー『ピットフォール』

ゲーム | 2018/06/30 | マイナーレゲー・洋楽好きS氏レトロゲーム

アクションゲームの名作『ドンキーコング』から『スーパーマリオブラザーズ』まで、
その間を繋ぐものがあるとするなら『ピットフォール』だったんじゃないかと思います。
『ピットフォール』は1982年、家庭用ゲーム機『Atari2600』で登場したアクションゲームです。
開発は元アタリ社の社員が設立したアクティビジョン社で近年は「Call of Duty」が有名でしょうか？

『ピットフォール』は主に海外で爆発的にヒットし『Atari2600』の中では
『パックマン』に次ぐ第2位の売り上げとなりました。
スーパーマリオ登場以前にスーパーマリオ的存在でしたので今でも
ネームバリューは海外ではあるらしくスマホでもゲームが発売されてます。
ターザンロープやワニ頭渡り、財宝のゲットなど
当時ヒットしていた映画インディ・ジョーンズシリーズを思わすアクションがウケたかと思います。
当時のアクションゲームはほとんど１画面完結型で画面の変化が非常に乏しかったですが、
『ピットフォール』もスクロールせず基本は1画面ですが、
画面と画面を繋げて広げていったことでアクションゲームのスケールアップに貢献したと思います。
当時としては最先端でしたが、それでも同じような画面が延々と続いてしまうのでその点は不評でした。

1984年に前作をベースに地底を探検する内容になった『ピットフォールII』を発売し、
これはアクションゲームの革命になるはずでした。
歴史的名作であるが残念なことに前年に起こったアタリショックにより売り上げが伸びず、
このスケールを拡大した『ピットフォールII』は当時良い評価を獲ることができませんでした。

『ピットフォールII』は日本では『セガSG-1000』や『MSX』に移植されましたので
プレイされた方はそこそこいるかと思います。

セガSG-1000版でご説明していきます。
１画面完結型と違い１日ちょっとプレイしただけでは攻略できないマップの広さで、
アクションゲームで初めて冒険を実感できる内容でした。
スタート時に下に見える水晶をゲットするのが最終目標ですが、
画像を見ての通り入り口が無いのでこの謎を解くために地下深くへと探索しないといけません。
探索する面白さはスペランカーに匹敵し、風船で飛んだりトロッコに乗ったりと
仕掛けがまた多いのも斬新でした。同年の映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でも
トロッコのアクションがありますが、これは偶然なんでしょうか？

主人公のハリーはスペランカーよりは体が丈夫なのでどんなに高い所から落ちても
ミスになりませんが、ライフ制でないので敵や障害物に当たったら一発アウトです。
水中を泳ぐというアクションもスーパーマリオより一足先でしたね。
4つの秘宝を取るだけでなく、あちこちに散らばっている宝もすべてゲットできればパーフェクトです。
300,000点超えてゲームオーバーになるのが真の完全制覇かもしれません。

『ピットフォール』はその後いろんな続編が出ましたが原形をとどめずどんどん変わっていきました。
ファミコンで発売された『スーパーピットフォール』はこれはピットフォールを真似した別物ですね。
『スーパー』付けとけば凄そうに思えるだろうと付けたタイトルが『スーパーアラビアン』並にムカつきましたね。
『ピットフォール』はこんなクソゲーではないですよ。