偉大なる足跡の第一歩……Sound Horizon『Chronicle』入荷!

同人CD担当です。
同人音楽の歴史を語る上で欠かせない、大変に貴重な作品の入荷をお知らせいたします。

現在、Linked Horizon名義にて、アニメ『進撃の巨人』の主題歌コンサートツアー
「進撃の軌跡」を絶賛展開中のサウンドクリエイター・Revo氏。
その彼本来のオリジナルプロジェクト・Sound Horizonの活動の原点である、
2001年リリースの初同人CD作品『Chronicle』が、駿河屋に入荷いたしました!


Chronicle / Sound Horizon
 

2001年といえば、高速インターネット回線、家庭用CD-Rドライブ、高品質音声圧縮技術(MP3等)
といった新技術が次々と普及してきた影響で、個人で音楽活動を行うことが
それまでと比べて格段に容易となり、同人音楽も急激な発展を遂げていった時代です。
本作もそうした流れの中で生み出されたオリジナル作品の一つなのですが、
ただ音楽を聞かせるだけでなく、そこにショートストーリーを添えて「文章と音楽の両面から物語を綴る」
という独特のアプローチは、同時期の他サークル作品には見られない大きな特色です。

更に、それぞれの物語は敢えて細部や結末を明らかにはせず、
それでいて他の物語との関連性が見え隠れするような仕掛けもあり、
現在のSH人気を構成する大きな要素の一つである「聴き手を参加者として取り込む物語性」は、
すでに本作の時点で芽吹いていたと言えるでしょう。
楽曲自体のクオリティも当時の同人音楽の水準からすると非常に高く、
全曲インストゥルメンタルでギターを除いては全て打ち込み、
全9トラックで合計20分程度の小曲集ながら、その密度は後の作品と同様に極めて濃厚です。


ちなみに担当個人のイチオシ曲は、
CD-EXTRAのデータトラックにムービー形式で収録されている「夏の時雨」。
地中での長い幼虫時代を終え、地上で成虫となって残り少ない命を精一杯輝かせようとする蝉の心情を、
激しくも切ないディストーションギターの音色で表現した一曲です。
どことなく、「よだかの星」(『ヴァニシング・スターライト』収録曲)の
「生きてるなら燃えてやれッ!」にも通じるテーマが感じられますね。

Sound Horizon / ヴァニシング・スターライト[期間限定盤]

 


処女作にして圧倒的な作り込みが光る『Chronicle』ですが、
頒布は一度きりで再販も一切行われていないため、
その生産数は極めて少なく(とある資料では200枚程度と推定)、
現在では数ある同人CDの中でもトップクラスの希少度を誇る作品となっています。

Chronicle 2nd[初回プレス盤] / Sound Horizon
Chronicle 2nd[再プレス盤] / Sound Horizon

 

後に大幅にスケールアップしたリニューアル盤『Chronicle 2nd』が登場していますが、
そちらに再録されなかった楽曲やリメイク前の楽曲は、
やはりこの『Chronicle』でしか聴くことができません。

「いつかは手にしてみたい」と思っていた貴方、
その「いつか」を「今」に変えられるかもしれないこのチャンスを、どうぞお見逃しなく!!

 

最近の投稿