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芥川賞特集

芥川賞特集

第170回芥川賞 受賞作品(2023年)

第170回受賞
東京都同情塔
東京都同情塔
著者:九段理江ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。
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第170回芥川賞 候補作品(2023年)

Blue
Blue
著者:川野芽生
迷彩色の男
迷彩色の男
著者:安堂ホセ
猿の戴冠式
猿の戴冠式
著者:小砂川チト
アイスネルワイゼン
アイスネルワイゼン
著者:三木三奈

第169回芥川賞 受賞作品(2023年)

第169回受賞
ハンチバック
ハンチバック
著者:市川沙央「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作にして、第169回芥川賞候補作。井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす--。
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第167・168回芥川賞 受賞作品(2022年)

第168回受賞
この世の喜びよ
この世の喜びよ
著者:井戸川射子思い出すことは、世界に出会い直すこと。最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。 幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。 ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。 二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(本書より)
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第168回受賞
荒地の家族
荒地の家族
著者:佐藤厚志あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か--。40歳の植木職人・坂井祐治は、あの災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、止むことのない渇きと痛み。
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第167回受賞
おいしいごはんが食べられますように
著者: 高瀬隼子 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。
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第165・166回芥川賞 受賞作品(2021年)

第166回受賞
ブラックボックス
著者: 砂川文次 ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。
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第165回受賞
彼岸花が咲く島
著者: 李琴峰 記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。
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第165回受賞
貝に続く場所にて
著者: 石沢麻依 コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。
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第163・164回芥川賞 受賞作品(2020年)

第164回受賞
推し、燃ゆ
著者: 宇佐見りん 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し??。デビュー作『かか』が三島賞候補の21歳、圧巻の第二作。
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第163回受賞
破局
著者: 遠野遥 私を阻むものは、私自身にほかならない。

ラグビー、筋トレ、恋とセックスーー
ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。
28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。
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第163回受賞
首里の馬
著者: 高山羽根子 この島のできる限りの全部の情報が、いつか全世界の真実と接続するように。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが胸にせまる感動作。
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第161・162回芥川賞 受賞作品(2019年)

第162回受賞
背高泡立草
著者: 古川真人 草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに福岡から長崎の島に向かう。吉川家の<古か家>の存在する島にはいつの時代も、海の向こうに出ていく者や、海からやってくる者があった。草に埋もれた納屋をみながら過去と未来を思う。記憶と歴史が結びついた、著者新境地。
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第161回受賞
むらさきのスカートの女
著者: 今村夏子 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない<わたし>は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導する。
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第159・160回芥川賞 受賞作品(2018年)

第160回受賞
ニムロッド
著者: 上田岳弘 仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。
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第160回受賞
1R1分34秒
著者: 町屋良平 デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。
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第159回受賞
送り火
著者: 高橋弘希 東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは。
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第158・157回芥川賞 受賞作品(2017年)

第158回受賞
百年泥
著者: 石井遊佳 私はチェンナイ生活三か月半にして、百年に一度の洪水に遭遇した。橋の下に逆巻く川の流れの泥から百年の記憶が蘇る!
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第158回受賞
おらおらでひとりいぐも
著者: 若竹千佐子 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし――リズムあふれる文体で新しい「老いの境地」を描いた作品。
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第157回受賞
影裏
著者: 沼田真佑 大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。
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第156・155回芥川賞 受賞作品(2016年)

第156回受賞
しんせかい
著者: 山下澄人 19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いた先の【谷】では、俳優や脚本家志望の若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、地元の女性と同期の間で揺れ動く感情――。
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第155回受賞
コンビニ人間
著者: 村田沙耶香 正規の就職をせずに大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続け、恋愛経験も皆無なヒロイン古倉恵子が、元バイト仲間の白羽と再開し同居生活を始める。のちに白羽の要求によりコンビニを辞め、就活を始めるが、たまたま立ち寄ったコンビニで、コンビニ店員としての自分を強く再認識し、白羽との関係を解消して、コンビニへの復職を心に誓う。
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第154・153回芥川賞 受賞作品(2015年)

第154回受賞
異類婚姻譚
著者: 本谷有希子 「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和─。軽妙なユーモアと毒を込めて描く待望の最新作。
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第154回受賞
死んでいない者
著者: 滝口悠生 ある日、大往生を遂げた男の通夜に集まった親族たち。子供、孫、ひ孫まで、20人あまりの生の断片から永遠の時間が立ち上がる一晩の記録─。
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第153回受賞
火花
著者: 又吉直樹 芸人の先輩・後輩が運命のように出会ってから劇は始まった。笑いとは何か、人間が生きるとは何なのか。「文學界」を史上初の大増刷に導いた”ピース又吉直樹”渾身の感動作!
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第153回受賞
スクラップ・アンド・ビルド
著者: 羽田圭介 仕事を辞め無職になった青年・健斗。彼と同居しているのは認知症で足腰が弱り介護が必要な八十七歳になる祖父。年齢からしたらいたって健康な祖父を持て余す健斗と母。老人ホームはどこも順番待ち、今後の介護生活に不安を抱く健斗はある計画を企てる─。
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第152・151回芥川賞 受賞作品(2014年)

第152回受賞
九年前の祈り
著者: 小野正嗣 三十五歳になるシングルマザーのさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった─。
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第151回受賞
春の庭
著者: 柴崎友香 離婚したばかりの元美容師・太郎は、世田谷にある取り壊し寸前の古いアパートに引っ越してきた。ある日、同じアパートに住む女が、塀を乗り越え、隣の家の敷地に侵入しようとしているのを目撃する。注意しようと呼び止めたところ、太郎は女から意外な動機を聞かされた。いつもの街の中に、気づかなかった「時間の流れ」や「暮らし」の歓びが浮かび上がる‥。
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第150・149回芥川賞 受賞作品(2013年)

第150回受賞
著者: 小山田浩子 仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。奇妙な黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい。平凡な日常の中にときおり異界が顔を覗かせる。
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第149回受賞
爪と目
著者: 藤野可織 史上もっとも饒舌な「三歳児」――三歳の娘と義母。父。喪われた実母――家族には少し足りない集団に横たわる嫌悪と快感を、巧緻を極めた「語り」の技法で浮かび上がらせた、純文学恐怖作(ホラー)。
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第148・147回芥川賞 受賞作品(2012年)

第148回受賞
abさんご
著者: 黒田夏子 史上最高齢・75歳で芥川賞を受賞した「新人女性作家」のデビュー作。日本語の限界に挑んだ超実験小説ながら、その文章には、「昭和」の知的な家庭に生まれたひとりの幼な子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語が描かれています。
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第147回受賞
冥土めぐり
著者: 鹿島田真希 夫とめぐる、失われた過去への旅――裕福だった過去に執着する母と弟。彼らから逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病になる。だがそれは奇跡のような幸運だった……
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第146・145回芥川賞 受賞作品(2011年)

第146回受賞
共喰い
著者: 田中慎弥 昭和63年の夏。17歳の少年・遠馬は、父と父の愛人・琴子と暮らしていた。父が性行為の間に女性を殴るのを自分は違うと、自らに言い聞かせる。しかし、内から沸きあがる衝動に戸惑いつつも、次第にそれを抑えきれなくなって――
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第146回受賞
道化師の蝶
著者: 円城塔 無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。正体不明&行方不明の作家、「友幸友幸」と、作家を捜す富豪、A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。
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第144・143回芥川賞 受賞作品(2010年)

第144回受賞
苦役列車
著者: 西村賢太 友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている北町貫多、19歳。将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる日々を、苦役の従事と見立てた貫多の明日は――。
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第144回受賞
きことわ
著者: 朝吹真理子 貴子と永遠子。ともに過ごした葉山の夏の日から25年――。葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。最後に会ったのは、夏だった。25年後、別荘の解体をきっかけに、ふたりは再会する。
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第143回受賞
乙女の密告
著者: 赤染晶子 黒い噂の広がる外語大で、乙女達が騒然とするなか、みか子はスピーチコンテストの課題『アンネの日記』のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる。そこには、少女時代に読んだときは気づかなかったアンネの心の叫びが記されていた。やがて噂の真相も明らかとなり……。悲劇の少女アンネ・フランクと現代女性の奇跡の邂逅を描く
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第142・141回芥川賞 受賞作品(2009年)

第141回受賞
終の住処
著者: 磯崎憲一郎 結婚すれば世の中のすべてが違って見えるかといえば、やはりそんなことはなかったのだ──三十を過ぎて結婚した男女。不安定で茫漠とした新婚生活を経て、あるときを境に十一年、妻は口を利かないままになる。遠く隔たったままの二人に歳月は容赦なく押し寄せた……。
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第140・139回芥川賞 受賞作品(2008年)

第140回受賞
ポトスライムの舟群像
著者: 津村記久子 生きること、働くことを問う――自分の年収が、世界一周費用と同じ「163万円」であることに気付いたナガセは、執拗なまでの節約を始めるが……。
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第139回受賞
時が滲む朝
著者: 楊逸 1988年夏、中国の名門大学に進学した2人の学生、梁浩遠と謝志強。様々な地方から入学した学生たちと出会うなかで、2人は「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考え、天安門広場に行き着く――現代中国と日本を描ききった力作。
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第138・137回芥川賞 受賞作品(2007年)

第138回受賞
乳と卵
著者: 川上未映子 娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉の巻子は、豊胸手術を受けることに取り憑かれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。2人を東京に迎えた狂おしい夏の3日間。
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第137回受賞
アサッテの人
著者: 諏訪哲史 吃音による疎外感からいきなり「ポンパ!」と叫び、最後は行方知れずとなってしまった叔父。彼にとって真に生きるとは「アサッテ」を生きることだった。その記憶と遺された文章によって、心の軌跡を再現しようと「私」は小説の筆を執るが……。
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第136・135回芥川賞 受賞作品(2006年)

第136回受賞
ひとり日和
著者: 青山七恵 20歳の知寿が上京すると同時に居候することになったのは、遠縁にあたる71歳の吟子さんの家。奇妙な同居生活の中、知寿はキオスクで働き、恋をし、吟子さんの恋にあてられ、成長していく。
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第135回受賞
八月の路上に捨てる
著者: 伊藤たかみ 暑い夏の日。30歳の誕生日に離婚する予定の敦は、自動販売機の補充に回る車内で同僚の水城さんに結婚生活の顛末を話して聞かせる。現代の若者を覆う社会の歪みに目を向けながら、夫婦の壊れゆくさまを描く
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第134・133回芥川賞 受賞作品(2005年)

第134回受賞
沖で待つ
著者: 絲山秋子 仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く表題作「沖で待つ」他全3篇
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第133回受賞
土の中の子供
著者: 中村文則 27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。
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第132・131回芥川賞 受賞作品(2004年)

第132回受賞
グランド・フィナーレ
著者: 阿部和重 2001年のクリスマスを境に、我が家の紐帯は解れすべてを失った“わたし”は故郷に還る。そして日曜日の夕方2人の女児と出会った。神町――土地の因縁が紡ぐ物語。ここで何が終わり、はじまったのか。
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第131回受賞
介護入門
著者: モブ・ノリオ この家にいて祖母に向き合う時だけ、辛うじてこの世に存在しているみたいだ――下半身不随となった祖母の自宅介護を日々続ける、29歳、無職の〈俺〉。親切面した親族、役に立たないヘルパーに苛立ちながら、大麻を吸い込む。道義や美徳だけでは語れないリアルな介護風景と、独特の饒舌な文体で描く。
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第130・129回芥川賞 受賞作品(2003年)

第130回受賞
蹴りたい背中
著者: 綿矢りさ 長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。クラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。臆病ゆえに孤独な2人の関係のゆくえは……。
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第130回受賞
蛇にピアス
著者: 金原ひとみ ピアスの拡張にハマっていたルイは、「スプリットタン」という二つに分かれた舌を持つ男アマとの出会いをきっかけとして、躊躇なく自分の舌にピアスを入れる。暗い時代を生きる若者の受難と復活の物語。
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第129回受賞
ハリガネムシ
著者: 吉村萬壱 サチコ――底辺を這いずる痩せた、小さな女。手首に無数のためらい傷を抱えて。その女を知って、高校教師の内のハリガネムシが動き出す。身の内に潜む「悪」を描き切った深い感動を呼ぶ衝撃作。
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第128・127回芥川賞 受賞作品(2002年)

第128回受賞
しょっぱいドライブ
著者: 大道珠貴 港町に暮らす34歳のミホが、へなちょこ老人九十九さんと同棲するに至るまでの奇妙な顛末。ゆったりと走る車からオレンジ色の海を見たり、はんぺんのように軟らかく湿った唇と唇を合わせたり……。哀しくもユーモラスに描く、しょっぱい愛の物語
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第127回受賞
パーク・ライフ
著者: 吉田修一 他人だから、恋がはじまる……。地下鉄で人違いして話しかけた不思議な女との偶然の再会が僕の好奇心に火をつける。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描く。
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第126・125回芥川賞 受賞作品(2001年)

第126回受賞
猛スピードで母は
著者: 長嶋有 「私、結婚するかもしれないから」母は結婚をほのめかし、アクセルを思い切り踏み込んだ。小6の慎は母を冷静に見つめ、恋人らしき男とも適度にうまくやっていく。現実に立ち向う母を子供の皮膚感覚で描く。
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第125回受賞
中陰の花
著者: 玄侑宗久 「人は死んだらどうなんの?」自ら予言した日に幽界へ旅立った、「おがみや」のウメさん。その死をきっかけに僧侶・則道は、この世とあの世の中間=中陰の世界を受け入れ、夫婦の関係をも改めて見つめ直していく。
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第124・123回芥川賞 受賞作品(2000年)

第124回受賞
熊の敷石
著者: 堀江敏幸 「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。フランス滞在中、旧友ヤンを訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。人生の真実を静かに照らしだす作品集。
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第124回受賞
聖水
著者: 青来有一 死にゆく者にとっての救済とは?死に頻した「父」は、サギ師とよばれる幼なじみに「救済」を求めたが……死に瀕した父はなぜ「聖水」を信じ続けるのか? 佐我里さんは教祖か、詐欺師か?表題作をはじめ、四篇を収録
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第123回受賞
花腐し
著者: 松浦寿輝 闇は深く、不吉な雨はやまず――希望を失い、にわか地上げ屋となった中年男。路地裏の古アパートに居座る奇妙な男と酒を飲めば、喪失感に満ちた過去へと意識は引き戻される。陰々滅々とした雨の向こう側に、生の熾火は見えるか。
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第123回受賞
きれぎれ
著者: 町田康 いずれが現実か、はたまた白昼夢か――浪費家、酒乱で趣味がランパブ通い。そんな俺が、かつて見合いで出会った友人の妻に恋慕して、策謀を練るのだが……。現実とうまく噛みあわず、自分の心と体を曲げるしか生きていく道のない男の姿を、夢や空想をまじえて、ユーモラスに描く
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