運輸・交通
まったく新しい構想のもとにつくられた「ブルートレイン」は、動くホテルという形容とともに、高度成長期の象徴のようにヒットした。「あさかぜ」にはじまり、「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」と揃った九州向けブルートレインは、鉄道好きのみならず、広く憧れの列車として人気を集めた。その初代ブルートレインである20系客車にスポットを当てた一冊。20系客車が登場した佳き時代を記録し記憶に留めるとともに、その魅力を伝える。山陽線、九州線で最後の活躍をする蒸気機関車牽引時代の貴重な記録も紹介。また、寝台特急そのものが消滅する2008年に寝台特急で日本縦断したルポを20系ブルートレインに対するレクイエムとして収録した。