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直木賞特集

直木賞特集

第172回直木賞 受賞作品(2024年)

第172回受賞
藍を継ぐ海
藍を継ぐ海
著者:伊与原新数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に--。なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男--。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。
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第172回直木賞 候補作品(2024年)

よむよむかたる
よむよむかたる
著者:朝倉かすみ
飽くなき地景
飽くなき地景
著者:荻堂顕
秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚
秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚
著者:木下昌輝
虚の伽藍
虚の伽藍
著者:月村了衛

第171回直木賞 受賞作品(2024年)

第171回受賞
ツミデミック
ツミデミック
著者:一穂ミチ大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗は―「違う羽の鳥」。調理師の職を失った恭一は、家に籠もりがち。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣に住む老人からもらったという。翌日、恭一は得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れると―「特別縁故者」。渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。稀代のストーリーテラーが放つ、鮮烈なる犯罪小説集。
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第169・170回直木賞 受賞作品(2023年)

第169回受賞
極楽征夷大将軍
極楽征夷大将軍
著者:垣根涼介やる気なし使命感なし執着なしなぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
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第169回受賞
木挽町のあだ討ち
木挽町のあだ討ち
著者:永井紗耶子疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。芝居町の語り草となった大事件、その真相は--。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが--。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!
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第170回受賞
ともぐい
ともぐい
著者:河﨑秋子己は人間のなりをした何ものか--人と獣の理屈なき命の応酬の果てには。明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!
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第170回受賞
八月の御所グラウンド
八月の御所グラウンド
著者:万城目学京都が生んだ、やさしい奇跡。ホルモー・シリーズ以来16年ぶり京都×青春感動作女子全国高校駅伝--都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会--借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたはひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは--。今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇
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第167・168回直木賞 受賞作品(2022年)

第168回受賞
地図と拳
地図と拳
著者:小川哲「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある<李家鎮>へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。ひとつの都市が現われ、そして消えた。日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。【著者紹介】小川哲(おがわ・さとし)1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト<大賞>を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。
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第168回受賞
しろがねの葉
しろがねの葉
著者:千早茜戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。
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第167回受賞
夜に星を放つ
著者: 窪美澄 かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」など、この著者だからこそ掬い上げることのできる、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
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第165・166回直木賞 受賞作品(2021年)

第166回受賞
塞王の楯
著者: 今村翔吾 どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!
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第166回受賞
黒牢城
著者: 米澤穂信 信長に叛逆した荒木村重と囚われの黒田官兵衛。謎解きと劇的人間ドラマ。
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第165回受賞
テスカトリポカ
著者: 佐藤究 メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。
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第165回受賞
星落ちて、なお
著者: 澤田瞳子 不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだった――。
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第163・164回直木賞 受賞作品(2020年)

第164回受賞
心淋し川
著者: 西條奈加 「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張方をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが (「はじめましょ」)ほか全六話。生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。
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第163回受賞
少年と犬
著者: 馳星周 傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。
2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!
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第161・162回直木賞 受賞作品(2019年)

第162回受賞
熱源
著者: 川越宗一 故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。明治維新後、樺太のアイヌがロシアと日本に翻弄されながらもアイヌとしての「熱」を追い求める。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
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第161回受賞
渦 妹背山婦女庭訓魂結び
著者: 大島真寿美 江戸時代に「本朝廿四孝」や「妹背山婦女庭訓」を生んだ浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた著者初の時代小説。
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第159・160回直木賞 受賞作品(2018年)

第160回受賞
宝島
著者: 真藤順丈 さぁ、起きらんね。そろそろ本当に生きるときがきた。戦果アギヤーの勃興からコザ暴動を生き抜いた青年たちと、英雄のサーガ。
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第159回受賞
ファーストラヴ
著者: 島本理生 夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
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第158・157回直木賞 受賞作品(2017年)

第158回受賞
銀河鉄道の父
著者: 門井慶喜 明治29年、岩手県花巻に生まれた宮沢賢治は、昭和8年に亡くなるまで、多数の詩や童話を創作した。祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、創作に情熱を注ぎ続けた。賢治の父・政次郎は、賢治をいかに育て上げたのか、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く。
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第157回受賞
月の満ち欠け
著者: 佐藤正午 あたしは、月のように死んで、生まれ変わる――目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか?三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! 新たな代表作の誕生は、円熟の境に達した畢竟の書き下ろし。さまよえる魂の物語は戦慄と落涙、衝撃のラストへ。
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第156・155回直木賞 受賞作品(2016年)

第156回受賞
蜜蜂と遠雷
著者: 恩田陸 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「芳ヶ江を制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
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第155回受賞
海の見える理髪店
著者: 荻原浩 母と娘、夫と妻、父と息子……近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる、大人のための泣ける短編集。
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第154・153回直木賞 受賞作品(2015年)

第154回受賞
つまをめとらば
著者: 青山文平 去った女、逝った妻……瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影はいまなお男を惑わせる。江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業。
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第153回受賞
流(りゅう)
著者: 東山彰良 何者でもなかった。ゆえに自由だった―。1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった─。
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第152・151回直木賞 受賞作品(2014年)

第152回受賞
サラバ!
著者: 西加奈子 1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。
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第151回受賞
破門
著者: 黒川博行 映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。桑原は詐欺師を追うが、そのとき、本家筋の構成員を病院送りにてしまった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが!?疫病神コンビVS詐欺師VS本家筋。予想を裏切る展開の連続で悪党たちがシノギを削る大人気ハードボイルド・シリーズ!!
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第150・149回直木賞 受賞作品(2013年)

第150回受賞
昭和の犬
著者: 姫野カオルコ 「激動の昭和」を生きた「平凡な女」の半生記。――飼い犬をみると、その家の事情がわかる。昭和から平成、約45年をかけて、ひとりの女性がつかんだある幸福のかたちを描く。
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第150回受賞
恋歌(れんか)
著者: 朝井まかて あなたに逢いたい。命にかえても。――人気歌塾の主宰者として一世を風靡し多くの浮き名を流した中島歌子は何を思い、胸に秘めていたのか。幕末の過酷な運命に翻弄された女の一生を描く感動作!
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第149回受賞
ホテルローヤル
著者: 桜木紫乃 ホテルだけが知っている、やわらかな孤独。湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。北国釧路のラブホテルを舞台に織りなすヒューマンストーリー。人々のかかえるさまざまな現実を描く7編の連作短編。
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第148・147回直木賞 受賞作品(2012年)

第148回受賞
等伯
著者: 安部龍太郎 都に出て天下一の絵師になる――能登の絵仏師・長谷川信春の強い想いが、戦国の世にあって次々と悲劇を呼ぶ。身近な者の死、戦乱の殺戮……それでも真実を見るのが絵師。その焦熱の道はどこへ。ひたすら等伯の魂の軌跡を追うべき一巻
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第148回受賞
何者
著者: 朝井リョウ 時代やアイテムが変わっても、人が悩み、惑う姿は変わらないのではないだろうか。自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。
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第147回受賞
鍵のない夢を見る
著者: 辻村深月 普通の町に生きる人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く。新聞やテレビのニュースで大きく取り上げられることのない“町の事件”を扱う短篇集。
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第146・145回直木賞 受賞作品(2011年)

第146回受賞
蜩ノ記(ひぐらしのき)
著者: 葉室麟 日本人の凛とした覚悟を描く感動の時代小説。幽閉先での家譜編纂と十年後の切腹を命じられた男。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を山間の風景の中に謳い上げる。
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第145回受賞
下町ロケット
著者: 池井戸潤 研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。創業以来のピンチに、巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
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第144・143回直木賞 受賞作品(2010年)

第144回受賞
月と蟹
著者: 道尾秀介 きっと生涯忘れない、子供たちとカミサマの物語。孤独な子ども達が始めた願い事遊びはやがて切実な思いを帯びた儀式めいたものに――深い余韻が残る少年小説の傑作。
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第144回受賞
漂砂(ひょうさ)のうたう
著者: 木内昇 明治10年。根津遊廓に生きた人々を描く長編!御家人の次男坊だった定九郎は、出自を隠し根津遊郭仲見世の「立番」として働いている。花魁、遣手、男衆たち…変わりゆく時代に翻弄されながら、谷底で生きる男と女を描く長編小説。
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第143回受賞
小さいおうち
著者: 中島京子 昭和初期東京、時子奥様との出会いが長年の奉公のなかで忘れがたい日々の始まりだった。女中という職業に誇りをもち、思い出をノートに綴る老女、タキ。モダンな風物や戦争に向かう世相をよそに続く穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋。そして物語は意外な形で現代へと継がれ……。
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第142・141回直木賞 受賞作品(2009年)

第142回受賞
廃墟に乞う
著者: 佐々木譲 北海道警察捜査一課捜査員・仙道孝司は、ある事件をきっかけに療養中の身。やっと回復してきた仙道に、次々とやっかいな相談事が舞い込む。警察手帳も持たない仙道がどのような捜査をするのか?
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第142回受賞
ほかならぬ人へ
著者: 白石一文 愛するべき真の相手は、どこにいるのだろう?「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴”に気づき、徐々に惹かれていく…。
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第141回受賞
鷺と雪
著者: 北村薫 〈ベッキーさん〉シリーズ最終巻!小松子爵家の千枝子が初めて撮影した写真の中に、日本にいるはずのない婚約者が写真に映っていた。英子が解き明かしたからくりは――。そして昭和11年2月、物語は結末を迎える
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第140・139回直木賞 受賞作品(2008年)

第140回受賞
利休にたずねよ
著者: 山本兼一 美への情熱、禁断の恋。千利休の正体に迫る!「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。
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第140回受賞
悼む人
著者: 天童荒太 不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らと彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と憎しみ、罪と許しのドラマ。
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第139回受賞
切羽(きりは)へ
著者: 井上荒野 静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送る小学校の養護教諭であるセイの前に、新任教師として赴任してきた石和が現れる。夫を深く愛していながら、彼に惹かれてゆくセイ。やがて二人は、もうその先がない「切羽」へ向かってゆく。繊細で官能的な大人のための恋愛長編。
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第138・137回直木賞 受賞作品(2007年)

第138回受賞
私の男
著者: 桜庭一樹 ずっと離さない、離れない、逃れられない。堕ちていく幸福――狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。養父・淳悟と娘・花の過去を、アルバムを逆から捲るように遡る。
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第137回受賞
吉原手引草
著者: 松井今朝子 十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇っていた花魁葛城が忽然と姿を消した。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原のすがたを鮮やかに描き出した、時代ミステリーの傑作。
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第136・135回直木賞 受賞作品(2006年)

第135回受賞
風に舞いあがるビニールシート
著者: 森絵都 自分だけの価値観を守って、お金よりも大事な何かのために懸命に努力し、近づこうと頑張って生きる人たちを描く、ハートウォーミングでちょっぴり泣ける6篇の短編集
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第135回受賞
まほろ駅前多田便利軒
著者: 三浦しをん 東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」ペットの世話・塾の送り迎え代行・納屋の整理・恋人のふり――ありふれた依頼のはずが多田啓介と行天春彦のコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
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第134・133回直木賞 受賞作品(2005年)

第134回受賞
容疑者Xの献身
著者: 東野圭吾 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神哲哉は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか
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第133回受賞
花まんま
著者: 朱川湊人 母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、突然誰かの生まれ変わりと言い出す……。昭和30から40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公が体験した不思議な出来事を、ノスタルジックな空気感で情感豊かに描いた全6篇の傑作短篇集。
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第132・131回直木賞 受賞作品(2004年)

第132回受賞
対岸の彼女
著者: 角田光代 専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。二人の出会いと友情は、些細なことから亀裂を生じていく……。友情と亀裂を描く傑作長編。
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第131回受賞
邂逅の森
著者: 熊谷達也 秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。鉱山で働くものの山と狩猟への思いは断ち切れず、再びマタギとして生きる。失われつつある日本の風土を克明に描いた感動巨編!
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第131回受賞
空中ブランコ
著者: 奥田英朗 伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちをトンデモ精神科医・伊良部一郎が治します!
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第130・129回直木賞 受賞作品(2003年)

第130回受賞
後巷説百物語
著者: 京極夏彦 恨みつらみに妬みに嫉み――。かくも人間は、闇を抱え続けて生きねばならぬのか。その深き業をやるせなく描く、圧巻のあやかし絵巻。いずれ行き着くは同じ場所。丁度、これが、百話目で御座います。あの大きな事件から数十年後。時代は江戸から明治へ。
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第130回受賞
号泣する準備はできていた
著者: 江國香織 私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる全12篇の短篇集。
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第129回受賞
星々の舟
著者: 村山由佳 地上に描く星座のような、家族それぞれのかたち。父と息子、後妻と連れ子の「家族」の幸せで平凡な生活。そんな一家に突然、残酷な破綻が訪れてx{2014}x{2014}―。著者が新境地を切り拓いた感動の長篇
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第129回受賞
4TEEN フォーティーン
著者: 石田衣良 僕たちがアカサカさんに出会ったのは、大華火が近い夏の日だった。死を目前に、自由を求め病院を抜け出したアカサカさんに僕たちができることは……。月島で、僕たちは恋をし、傷つき、慰め合い、大人になっていく。瑞々しい八つの物語で描く今どきの十四歳、青春物語。
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第128・127回直木賞 受賞作品(2002年)

第127回受賞
生きる
著者: 乙川優三郎 苦境に人の心を支えるもの。藩衰亡を防ぐため、家老から追腹を禁ぜられた又右衛門。跡取りの切腹、身内や家中の非難の中、ただひたすらに生きた十二年を問う
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第126・125回直木賞 受賞作品(2001年)

第126回受賞
肩ごしの恋人
著者: 唯川恵 等身大の女性を描く長編本格恋愛小説。女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。そんな27歳の二人の主人公と物語を紡ぐのは男子高校生、やさしい妻帯者、美しいゲイ...。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。
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第126回受賞
あかね空
著者: 山本一力 しみじみとした感動を呼んだ傑作人情時代小説。京から江戸に下った豆腐職人の永吉と妻のおふみ、そして子供たち。親子二代の有為転変にかけがえのない家族の絆を描く
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第125回受賞
愛の領分
著者: 藤田宜永 不倫でもないのに秘密の匂いがする。妻に先立たれた男と不倫相手の自殺を経験した女。愛を信じられない男と女。偶然の出会いが二人の日常に微かな彩りを添えていくのだが……。待望の恋愛長篇
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第124・123回直木賞 受賞作品(2000年)

第124回受賞
プラナリア
著者: 山本文緒 働かないって、いけないこと?乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。出口を求めてさまよう現代の“無職”をめぐる心模様を描いた短編集。
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第124回受賞
ビタミンF
著者: 重松清 36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた。38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかず、妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。
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第123回受賞
虹の谷の五月
著者: 船戸与一 フィリピンのセブ島に祖父と暮らす13歳のトシオ。丸い虹がかかる谷をめぐり、彼はゲリラの抗争に巻き込まれていく。旧ソ連崩壊後の第三世界。混迷の度合いを深める東南アジア。冒険小説の指標を、少年の成長物語に託して巨匠がおくる冒険小説巨編!
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第123回受賞
GO
著者: 金城一紀 《在日》ポップ・ノベルの大傑作、『GO』!!僕はアッケなく恋に落ちた。彼女はムチャクチャ可愛らしい日本人だった。サビついた神話は過去のもの。瑞々しいエッジで「いま」を切り開く!
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