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日本史草思社文庫/食料、田畑の肥料、燃料、建材……命の糧だった山をめぐる裁判合戦。主張を譲らぬ百姓たちに大名、幕府もウンザリ…!?300年つづいた裁判も?江戸時代の百姓たちにとって、食料、田畑の肥料、燃料、建材などの山から得られる資源の確保は、死活問題だった。山は近隣の村々で共同利用されることが多かったが、山のどこまでが自村の領域かをめぐって村々はしばしば対立し、領主や幕府にしきりに訴訟を起こした。時を経て明治を迎えると、政府の近代化政策により村々は村境画定を迫られ、山争いはいっそう加熱してゆく。──山をめぐる熾烈な争いと相互協力への努力を、当事者の肉声を記した史料から克明に描く。
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