覚醒する生存本能!狂った?シマ?で生き残れ?本能を直撃するトライバル・サバイバル・ストーリーの第6巻。漂着直後の「ギシキ」で生贄に選ばれなかった茜・加奈・薫子の三人は、薬草による陶酔の中、“シマビト”たちに凌辱の限りを尽くされる。ようやく男たちの手から解放され、朦朧とした意識のまま粗末な牢獄に放り込まれた薫子の耳に届いたのは、さらに過酷な運命が自らを待ち受けていることを告げる乾いた声だった。一方、奴隷身分“イヤツコ”の集落に身を潜めている若林は、島の王・ガモウが集落を訪問するのを見る。ガモウ腹心の部下・ジウベエが告げたのは「エギ」の開催。それこそが、アレックスが待ち侘びていた脱出につながる唯一にして絶好の機会だった--。生そのものに普遍的な価値があるのか--、死こそが業苦を逃れるために通過すべき門なのか。論理と倫理がそれぞれの形で裏返されていく、トライバル・サバイバル・ストーリー!