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香港映画会社「ゴールデン・ハーベスト」設立50周年記念特集

香港映画会社「ゴールデン・ハーベスト」設立50周年記念特集

レンタルビデオ店がいくつもあった1980年代~1990年代、
お店には観たことない映画作品がVHSテープでずら~と並び、休日はいろいろ借りてよく観ていました。
私が子供の頃よく観ていたのは香港のアクション・SFホラー映画でした。
ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウのアクション映画や、サモ・ハン・キンポーが製作したキョンシー映画などなど。
最初のシンプルなゴールデン・ハーベスト社のロゴが出てくるとワクワクしたものです。
その一番有名だった映画会社「ゴールデン・ハーベスト」は気がつけば設立50周年!
今回はこの映画会社が残した数々の名作アクション・SFホラー映画を振り返ってみようと思います。

1970年に映画会社ショウ・ブラザーズの製作本部長であった故レイモンド・チョウが、
当時アクション映画の大スターだったジミー・ウォングと、レナード・ホーと一緒に「ゴールデン・ハーベスト」を設立。
やがて香港を代表する映画会社へと成長していきました。

1971年にまずジミー・ウォングの「片腕ドラゴン」が大ヒット。
その続編「片腕カンフー対空とぶギロチン」はクエンティン・タランティーノがお気に入りの映画で、
「キル・ビル」にオマージュがいくつかあるので比較して観るとより面白いと思います。



ジミー・ウォング関連映像ソフト一覧

そしてアメリカのTVドラマ「グリーン・ホーネット」が香港でも放送され知名度を上げつつあったブルース・リーと契約し「ドラゴン危機一発」が大ヒット。
それまで主流だった剣によるチャンバラからカンフーがアクション映画の主流となっていきました。



ブルース・リー関連映像ソフト一覧

1970年代中期にはマイケル・ホイと契約してコメディ映画「Mr.Boo!シリーズ」もヒット。
ジャッキー・チェンと共演したコメディ・カーレース映画「キャノンボール」も有名でしたね。



マイケル・ホイ関連映像ソフト一覧

ブルース・リー没後はしばらくアクション映画スター不在でしたが、頭角を現しつつあったジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウなどと契約し黄金期へ。
1980年代の香港アクション映画はより激しくスピーディなアクションになり、車・建物などいくつも爆破して吹っ飛ばすなど派手な演出も話題を呼んだと思います。
一時期「極東ハリウッド」と呼ばれていたこともありましたね。



ジャッキー・チェン関連映像ソフト一覧

サモ・ハン・キンポー関連映像ソフト一覧

ユン・ピョウ関連映像ソフト一覧

1980年代はアクションだけでなくSF・ホラーも発達し、とくにサモ・ハン・キンポーが製作した1985年のキョンシー映画「霊幻道士」が話題となりこれまたブームに。
道士役の故ラム・チェンインはカンフーの腕も素晴らしかったので、マニアの間では非常に評価が高かったです。



霊幻道士シリーズ映像ソフト一覧

日本では台湾で製作された後発の「幽幻道士」シリーズのほうが子供ウケが良く本家より人気が出ていましたが、私は「霊幻道士」シリーズのほうが好みでした。
「霊幻道士」の基となった元祖霊幻道士三部作である「妖術秘伝・鬼打鬼」「霊幻師弟/人嚇人」「霊幻百鬼/人嚇鬼」も必見で、妖術合戦が好きな人にはたまらない名作です。
この三部作もサモ・ハン・キンポーが製作した映画です。



1990年代もジャッキー・チェンの映画がヒットし続けますが、ツイ・ハークが監督しリー・リンチェイ(現ジェット・リー)主演で
実際に存在したカンフーの達人で医師でもある黄飛鴻(ウォン・フェイホン)を題材にした「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」
略してワンチャイシリーズがカンフー映画マニアの間で話題を呼びます。
ワイヤーアクションを駆使したファンタジックな激しいアクションはもはや芸術。
リー・リンチェイはその後1998年に「リーサル・ウェポン4」でハリウッド映画デビューし、同時に芸名をジェット・リーへと改名しました。



ジェット・リー関連映像ソフト一覧

1990年代後半から香港映画に陰りが出始め、一時代を築き上げたゴールデン・ハーベスト社も映画製作から撤退してしまいました。
あの時代のような映画はもう出てこないのだろうか?そう思うと悲しいですね。

昔の香港映画はどれも凄くインパクトがあり面白かったので多くの作品が目に耳に焼きつきずっと記憶に残っています。
もう一度観てもやはり面白い!
香港映画を思い出したい方、この世界をまだ知らない方、映像ソフトを購入して秋の夜長に楽しんでみてはいかがでしょうか?

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