マイナーゲーム機好きSのレゲー話 | 【PC-9801】幻影都市（イリュージョンシティ）

ちょっとだけマイナーでちょっとだけレトロなゲームが好きな駿河屋通販部Sでございます。
今週はPCソフトの「幻影都市（イリュージョンシティ）」をご紹介します。

1991年にマイクロキャビンからPCゲームとして発売されたサイバーパンクRPG。
フィールド上のキャラクターがアニメーションしまくる
「操演システム」が魅力のひとつで、主人公がトレンチコートを羽織ったり、
ソファーに斜めに座るなどのアクションが非常に細かいです。
操演によるちょっとアダルトなイベントシーンもなかなか衝撃的なので必見です。

舞台は日本ではなく香港。
地殻変動により壊滅したというとこは
「アキラ」からの影響を感じさせられます。
サイバーパンクに少しファンタジーを加えた独特な世界観や、
ちょっと危ない・妖しい表現も面白いです。

武器は剣や銃などあり、銃は弾数がありますので
使う銃に合った弾を購入する必要があります。
剣も物によってはエネルギーを必要とします。
余裕もって多めに購入しないと、弾切れで攻撃出来なくなるので注意が必要！
ダンジョンで拾える武器や道具の中には
とんでもない呪いのアイテムがありますから、
妖しい名前のアイテムには気をつけた方がいいです。
有名なのは拾った時点から自動的に体力が減っていく「餓鬼玉」があります。
拾ってしまったらすぐ捨てないと、恐ろしい速度で体力が削られますぞ！

戦闘シーンはこれまたキャラクターがよく動きますが、
敵の種類が少ないので経験値・お金稼ぎ時は退屈になるかもしれません。
使用する武器のスキルレベルがありますので、
普通のレベルとは別に攻撃力が上がっていきます。
強い武器を持ってもスキルレベルが低いと
攻撃力が低くなってしまいますので、その場合は集中的に攻撃させて
スキルレベルを上げるしかありません。

イベントシーンは渋い雰囲気たっぷりで、
強敵である魔天八部衆たちとの戦いは
少し後味が悪い結末なのがまたいいです。

RPGには珍しいベッドシーンが出てきて「おっ！」となりますが、
なんと男性同士のベッドシーンでした。
２回目のベッドシーンは男女でなんかほっとしますが、
出来の良いアニメーションはなかなかセクシー。

PC-98版やMSX版はMIDI音源に対応しており、
素晴らしいサウンドでゲームが楽しめます。
私はRolandのMT-32で鳴らしてたが、
もうサウンドが記憶に無いのが残念。
しかしYouTubeという便利なもののおかげで
久々にMIDI音源のサウンドが聴けました。
MIDI音源の贅沢な音は映画的でカッコイイですが、
昔のゲームなのでFM音源が合ってる気もします。

移植はPC-88、FM TOWNS、X68000などでも出ていますが、
家庭用ゲーム機ではMEGA-CDで発売されています。
MEGA-CD版は容量活かしてビジュアルシーンが
けっこう追加されてるようですが、
なんか雰囲気がちょっと違う気がするとこが残念です。

やはりPC-98版がベストだと思いますので、
興味のある方はぜひ頑張って揃えてプレイしてみて下さい。

「幻影都市（イリュージョンシティ）」はこちらでチェックです！
⇒PC-9801 3.5インチソフト
⇒PC-9801 5インチソフト
⇒メガCD